パラオ7日目 コロール、ギワール

 土曜日、故郷の村に戻るママの車に同乗し、バベルダオブ島のギワール州に向かう。田舎には小さな店しかないため、途中コロールで2ヶ所の店に寄ってからの出発だ。空港から先は初めての道、完成して数年の新しい道で快適だが、すでに数箇所崩れていた。
 ギワールの村は海岸沿いの平地にあるきれいな村。予想外に広々とした気持ちよい村なので驚いた。泊まりがけで来るんだったと着くなり思う。ママのお父さんは92歳、日本語教育を受けた世代なので日本語が上手だ。残念ながら、転んで腰を痛め、寝た切りになってしまっており、長い時間話を聞くのは遠慮した。タロ畑やパパイヤ園、昔住んでいた内陸部の場所など案内してもらった後、ビーチでパパイヤをいただく。
 隣の家で第1子出産のお祝いであるンガースェと呼ばれる伝統行事が行われており、見学をさせていただいく。我々も大勢の招待客同様にお弁当や焼酎(日本から輸入したもの)をいただき、感謝。生まれた赤ちゃんのひいばあちゃんが82歳で、日本語ペラペラ。招待客にいた87歳のばあちゃんもしかり。60年以上ほとんど使う機会のなかった日本語なのに、「日本のおかげで立派に暮らして来れたのに、日本語を忘れるはずないですよ。久しぶりに日本の人と話ができて嬉しいです。来てくれてありがとう。」などと感謝されては、日本人として嬉しくないはずがない。戦前訪れた日本の話を懐かしげに語ってくれる彼女達は、まるで少女のよう。2人とも日本時代は本当に良かったと何度も言ってくれるのだった。話を聞いていると時間がたつのはあっという間、気がついたら帰らねばならない夕暮れ時。皆が口々にまた来るように勧めてくれた上、ひと月ふた月なら部屋を貸してあげるとまで言われ、ついその気になる。本当にまた来たい。
第1子出産のお祝いであるンガースェと呼ばれる伝統行事